アフガニスタンで落語|チームお笑い国際便|お笑い

2014年12月29日月曜日

紛争地アフガニスタンで寄席をされる落語家さんのお話

笑福亭鶴笑さんがラジオに出演されていて、そのときのお話しが大変印象深かったので、ご紹介します。笑福亭鶴笑さんはチームお笑い国際便のメンバーのお一人です。

チームお笑い国際便とは

アフガニスタンの子供たちに、食料と医薬品と笑いを届けるプロジェクトらしく、現地で寄席を開く団体で、2014年夏に、実施されました。

笑福亭鶴笑さんはアフガニスタン寄席の模様をお話しされていました。紛争地ですから、お笑いをやるには過酷な状況です。数々の逸話をきいていて、とても心に響くものがありました。都市部と地方での子供たちへの物資の差。これは別の本で読んだことがあるのですが、海外からの物資が必要とする方々にちゃんと届くことはなく、力のあるものの手中に収まるらしいのです。

教育があっての笑い

笑福亭鶴笑さんの体験談のなかで、私が一番衝撃を覚えたのは、笑いにも教育が必要だと言うことに改めて気づかされたお話です。

変な顔をすれば、子供たちは笑ってくれます。これはどこでも共通。

バルーンアートで笑いをとろうとしたところ、全くウケなかった。現地の人がなぜウケなかったのか説明してくれて、その理由に笑福亭鶴笑さんは衝撃を受けました。私も衝撃を受けました。

バルーンアートでうさぎを作ったんです。しかし、子供たちはきょとんと見ているだけで、表情が変わらない。なぜか? それはうさぎを知らないから。子供たちは教育を受けていない。本でもテレビでも、うさぎという動物を観たことがない。だから、バルーンで作ってもそれは何なのかぴんと来ない。

笑うためには教育が必要だということを、笑福亭鶴笑さんは知らされたそうです。

何気に漫才を観て、笑っているけれど、それって実はある一定水準の教養があるからこそ笑える。世界にはうさぎも知らない子供たちがいる。その事実に私も驚きました。外的要因が笑うという感情を乏しくさせるだけでなく、笑える状況において必要な基礎能力すらも奪うことがあるんだと。

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