宇宙冒険を疑似体験できる映画|インターステラー|評価|感想

2015年1月10日土曜日

クリストファー・ノーラン監督、インターステラーの感想

宇宙探検を体験できるハードSF映画。宇宙に広がる見たこともないを主人公と旅する。圧倒的な異世界に放り込まれる人間は、科学の力をまとったところ、全くの無力であることを思い知らされる。スタートレックやスターウォーズで描かれる宇宙とは違い、身肌に感じるリアル感です。

ストーリーに別次元の要素を取り入れる。

インセプションでは物語に階層(レイヤー)を取り入れ、各階層が影響を与えるという斬新な設定を生み出しました。見たことのない設定に、最新の映像技術で夢の中を見事に作り上げました。商業デビュー作のメメントから、特殊な設定が斬新な構成を生み、観客は翻弄されっぱなしです。いつも驚かせてくれる。インターステラーにおいては、時間の扱い方、実証されていない次元、この二つが面白いストーリー展開を生んでいます。

リアリティの追求

脚本を担当したジョナサン・ノーランはこの映画のため、カリフォルニア工科大学で相対性理論を学んだそうです。そのためかリアルな台詞の応酬があります。難しすぎて理解できないのですが、難解な言葉がリアリティを生み、興味をかき立てます。言葉は難解だけれど、それがストーリーを難解にしていくわけではなく。聞き流しても筋は追えます。

普遍的テーマ

愛が何度か語られます。恋人・家族への愛、人類への愛など。非日常な宇宙空間で登場人物は試されるのです。人間の善悪、価値基準、さまざまな人間らしさが内在していて、観客へいくつもの問いかけがある映画でした。

宇宙冒険を疑似体験

宇宙船の打ち上げから、未開の宇宙への探索と、主人公たちとその行程を一緒に体験できます。実際に宇宙に行ったならば、このような光景を見るんだろうか。このような感覚を体感するのだろうか。映画の枠を超えて、宇宙探検を楽しめる映画でした。日常を忘れ、完全に映画の世界に入り込ましてくれる希有な映画だと思います。

☆☆☆☆★

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